大樹小学校に入学した児童は大樹中学校に進学し,多くの子どもたちが大樹高校に進学をしていきます。子どもたちが学習に意欲的に取り組み,学力を高めていくためには,日々の授業で主体的に学び続けていくことが大切です。大樹町では,学校全体で学習の約束を決め,教職員が共通理解を図って指導しています。これにより,子どもたちは学年が進んで担任の先生が替わっても,教科担任の先生の授業であっても同じ約束のもとで安心して授業に臨むことができます。
今回,大樹町の学校における学習の約束を見やすくまとめてみました。小中高における学習の約束を教職員が押さえて指導をしていくことで,大樹町で一貫した指導を行っていくことができます。家庭の教育力の差も大きく開いていると言われます。特に学習用具の準備や忘れ物については,保護者との連携が不可欠です。必要に応じて保護者への支援や協力の依頼などを円滑に進めていくことも必要です。
大樹町内の学校における特別支援は,地元の南十勝発達支援センター「むぅく」との連携が進められてきたり,小中学校における大樹町特別支援教育振興会の取組などが行われてきました。平成27年度から大樹高等学校が文部科学省の『高等学校における個々の能力・才能を伸ばす特別支援教育』の指定を受けて特別支援の研究が行われています。小中高それぞれの特別支援の取組を交流することで,大樹町全体で一貫とした取組に発展させていくことができるよう,小中高連携教育推進委員会の第3部会からその内容を発信し,町内の教育関係者の皆様にお知らせしていきたいと考えています。
大樹町では,それぞれの学校においてキャリア教育の全体計画を作成し,キャリア教育の考え方を大切にしながら教育課程を編成してきました。また平成27年度に発足した大樹町小中高連携教育推進委員会においても第3部会でキャリア教育に関わる各校の交流を進めていこうと考えています。
また,平成28年度から北海道教育委員会の「ふるさと・キャリア教育」の実践指定を大樹町の学校が受け,大樹高等学校を中心に小中高で連携を深めながら事業を進めているところです。
近年、インターネットやスマートフォンを使っての、ネットいじめやオンラインゲームへの不正アクセス、掲示板への誹謗中傷など、子どもたちが犯罪に巻き込まれたり、時には、加害者になったりする事件が増えてきています。
このような状況の中「家庭における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査」では、スマートフォンの所持率は、小学生16.6%、中学生53.2%、高校生が85.2%となっています。
また、子どもがそれを「適切に利用していると思う」と回答した割合は、小学生では72.0%でしたが、高校生では22.8%まで減少しています。
そして、家庭内でルールをつくっている割合は、小学生が61.2%、中学生が69.2%、高校生が43.8%となっており、その内容は、「利用する時間の制限」「利用する際のマナー」「利用するサイトの制限」が上位となっています。
加えて、携帯電話やスマートフォンを持たせるにあたり不安なことは、「依存してしまう」が63.3%と最も多く、保護者としての課題は、「インターネットや携帯電話について、子どもに教育できる十分な知識を身に付けること」「親子のコミュニケーションを緊密にすること」と回答しています。
そこで、大樹町の子どもたちや保護者の皆様が適切にネット利用等を図ることができるように、
「大樹町版 わが家のケータイ・スマホ 利用誓約書12+1」を発信しますので、その趣旨等をご理解いただき、各ご家庭において有効に活用されることを期待いたします。